こんにちは。ぽらりす(@Polaris__x64)です。
久しぶりの記事投稿になりました。実はこの投稿していない間に色々あったのですが、中の人が最高に忙しい為、その件については後々記事にしていこうかと思います。
さてさて、Twitter上で『クレーンゲームでBuletoothでスマホと接続できる携帯電話が景品になった』という情報をキャッチし、何やら面白そうな臭いがしたので取ってみました。今回の記事ではそちらをレビュー(?)したいと思います。
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0.入手場所
全国のタイトーステーションにある模様です。私は西新宿にあるタイトーステーションに行きました。
私の家環境の都合上、ゲームセンターに出入りしたことのない人間でクレーンゲーム自体のルール自体よくわかっていない感じでしたが、まあなんとかなるでしょと自分に言い聞かせて踏み込みました。
500円で6プレイ可能で一先ずやってみた所、後数回で落ちそうなところまで行ったので、何故かそのまま再度6プレイ分の500円をSuicaでチャージして2回目でゲットしました。
4回分無駄にはなりましたが、無事に取ることができました。完全初心者の私でもプレイで取れたので、お財布の中身がすっからかんになるということはなさそうです。
空間認識能力はある方だと思っているので、それが功を奏したのかもしれません。
(これがビギナーズラックですか)
1.本体の外観
さて、本体のレビューに入っていきます。
箱はこんな感じであまり中華感を感じないパッケージになっています。
背面のテープが紫外線等による劣化現象が起こってますね….
パッケージの中には本体,バッテリー,microUSBケーブル,取扱説明書が含まれていました。
本体はこんな感じで、ストレート式の携帯電話風になっています。ボタンは樹脂製です。
見ての通り既に液晶画面に傷がついています….
背面には大きなスピーカーが搭載しています。
側面にはmicroUSBポートと3.5mmイヤホンジャック,LEDが搭載しています。
背面側からバックパネルが外れる感じになっています。そういえば昔のスマートフォンはほとんどの機種で背面のバックパネルを簡単に外せることができましたが、今では基本的には外せなくなりましたね….
バックパネルを外すとこんな感じになっています。大きな『技適マーク』のシールとmicroSDスロットが搭載されています。
ここで何か違和感を感じた方はいないでしょうか。私はものすごい違和感を感じたのですが、技適シールが異常なほど怪しい臭いを放っているのです。
技適関連のお話は後で記載しますが、まず、技適マークの下側ですね。何かが隠れています。
うん。やっぱり。
SIMスロットx2が現れました。はい。
サイズ的にmini-SIMなのかな?と思いましたが、なんと通常サイズのSIMでした。
SIMに関しては後述の『3.』にて詳しく記載しますので、そちらをご覧ください。
2.本当に使えるのか
まず、電源を入れてみましょう。爆音の起動音と共に起動します。
私は深夜時間帯に電源をオンにしたので、結構厄介なことになりました。皆さん気を付けましょう。
(購入した方は直ぐにサイレントモードにしましょう。)
これがロック画面です。中華らしいUIですね。
メニュー画面(ホーム画面)はこんな感じです。
連絡先、設定、通話履歴、ゲーム、Buletooth、カレンダー、マルチメディア、道具(ツール)、サインモード(マナーモード切替)が表示されています。
まずはBluetoothフォンとのことなので、スマートフォンと接続してみましょう。
ここでは私のメイン機であるiPhone Xと接続してみます。
App Storeから特別なアプリをダウンロードして、そのアプリから操作などを行うのかと思いきや、そのままiOSの設定画面からペアリングを行うだけで使えるようになります。
と言っても、私も最近の人なので電話番号を持っている友人というのがほとんどいません。これじゃあテストができないじゃないかと思いましたが、ある電話番号を思いつきました。
『050-5437-7762』
電話すると、某ゆ○うた兄貴の素晴らしい曲が聞けるという電話番号です。
MINI Phoneで聴くゆゆうたニキの曲 pic.twitter.com/T8SV1JtHcn
— ぽらりす (@Polaris__x64) 2019年5月11日
問題なく再生電話できました!音質は普通に酷いですが、まあ普通に通話としてはできる程度となっています。
しかし、MINI Phoneにはスピーカーが背面にしか搭載していないため、通常の通話モードでもスピーカーホンでも背面スピーカーから音が出るので、電話の内容が駄々洩れです。
極限までコストカットした影響でしょうか。
他にはFM受信機能などもあります。FMと言えば『FM NACK5 79.5MHz』しか周波数を覚えていなかったので、79.5MHzが受信できるかのテストをしてみました。
(お察しだとは思いますが、埼玉県民です。)
特に外部のイヤホンなども挿すことなく普通に聞けました。災害時とかには便利そうですね。
ゲームなどもインストールされています。
その他にも画像ビュアーや音楽プレーヤー機能なども搭載しているみたいですが、特に試す価値もなかったので割愛させていただきます。
おまけですが、この通りSIMの設定画面やIMEIも表示できます()
3.ベースモデルは…?
DTCというメーカーのものかと思われます。他の方の報告ですが、どうも電源オフ時に充電ケーブルを差し込むとDTCと表示されるとのこと。
DTCPRODUCTS – HOME
私はその事を知らずに必死にAliExpressやeBay、インドネシアやフィリピンの2Gケータイ取り扱いサイトを探し回ってやっとこさDTCというメーカーにたどり着いたのですが、残念ながら完全なベースモデルは存在しませんでした。
DTC MYPHONE M1に1.8インチLCDを載せたような特注モデルになっていますね。コスト面などを考えるとそんなことするかなぁ…とも思いますが、このようなモデルはパーツが組み返しやすいように一定の互換性が保たれていたりするので、案外コストがかからずに特注モデルを用意できたのかもしれませんね。
4.少し気になる技適関連のお話。
箱に堂々と『技適認証 取得済み』と記載されていますが、シールに記載の『204-820151』を技術基準適合証明で検索してみますと、工事設計認証を受けた特定無線設備の型式又は名称で『U8』と表示されています。
このU8といえば、中華格安スマートウォッチである『U8 SmartWatch』であるため、そもそも技適を取得している製品すら違うということになります。
総務省のHPにアップされているPDFファイルの中には『U8 SmartWatch』の写真が載っていることがわかります。
みんな大好き技適関連のお話のお時間でーす。
技適番号「204-820151」は「U8 SmartWatch」向けのものですので、このBTフォンのものではありません。
つまり普通にアウトかと思われます。https://t.co/Pb0oHznwDJ pic.twitter.com/VMguDUbE7m— ぽらりす (@Polaris__x64) 2019年5月9日
これじゃあ、完全に技適違反じゃないか!と言いたくなったので、トーシン産業さんに問い合わせてみました。
まず、今回の件で聞きたいのは2点で、
『本当に技適を取得しているのか?』
『GMSモデムが乗っている以上、利用可能技術基準適合証明(R)だけでなく技術基準適合認定(T)も同時に取得する必要性はないのか?』
ということを問い合わせてみました。
Q1. 技適番号「204-820151」は「U8 SmartWatch」向けの技適認証であるが、MINI Phoneは本当に技適認証を通過しているのか?
A1. 通過している。シールは工場で貼り間違えた。要望あれば新たなシールと証明書を送付する。次のMINI Phoneのアップデートで端末内に正式な技適通過番号を表示できるようにする。本当の技適番号は『201-190267』である。
Q2.デュアルSIMスロットを搭載やSIMの設定画面がある事からモバイルネットワークへの接続が可能と推測されるが、利用可能技術基準適合証明(R)だけでなく技術基準適合認定(T)も取得する必要はないのか?
A2.日本ではGSMは利用できないので必要ない
※この回答を公式回答としてSNS及びWebサイトへの掲載許可をいただいています。
だそうです。
本来であれば商品回収して貼り替えなどを行うべきなのではないかとは思いますが、あくまでも個別対応とするみたいですね….
(アップデート/シール貼り替えを自主的に行わない限り技適違反になってしまうではないか…….)
まあ細かいことは置いておいて、とりあえず正式に技適は取得していたようで安心しました…..
5.まとめ
GSMモデルなので日本では使用することはできませんが、クレーンゲームで携帯電話が登場したのは初めてではないでしょうか。
おもちゃとしては非常に面白い機種ですので、ぜひタイトーステーションに行ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
現場からは以上です。